遠雷
アハウ

遠く 遠く
雲が疾風のように通過する

遠雷の気配がして・・・

靄つく大気を涼しげな
風が過ぎて行った

雨の降っている 匂い
心が遠雷を聞いて
遠くへ憧れると

希望のようなものが立ち出でて 雲を抱きしめる
希望のような心根はまるで雲のように音もなく湧き上がり

この土地に雨を降らす

雷神の声が稲光とともに聞こえ始めて

黒雲と一緒に僕は流れる


自由詩 遠雷 Copyright アハウ 2008-07-29 16:39:56
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