夕凪
信天翁

      落日を追いかけるようにして
            湿っぽい南風が
        トルソのかげをひきさき
追憶の燃え堕ちるかなたへ融けてゆきます
      ほのかな羽ばたきをのこして

             ウラノスさま
        「どうして夜が更けると
 涼風をしつらえて下さらないのですか」
         想いのうねりをみつめ
     いちにちの総括をしたいのに」

   あゝ いっぱい出来てしまいました
      精の分身にも 神の化身にも
            あせもの親子が
          regretと呼称されて






自由詩 夕凪 Copyright 信天翁 2008-07-27 11:01:14
notebook Home 戻る