ゆれる
モリマサ公
あらゆるまがりかどの公園の
無人のブランコ
ばかみたいにゴミ箱の中身はちらかったまま
カラスが群れる
夜道切り分けて曇り空は進む
ガラス窓が割れて
流線型で情報が流れ込んでくる
ひきわたしたものとひきかえに
遠い河に流れていく黒い液体のひかり
雑音を交えて呼吸する
常磐道に向かう高速の事故渋滞
ゆれている
神様
野いばら
こまどりとベイビイ
本能に従うパッションで月がにじみながら
時折大地は裂けていろんな意味で本気で泣けてくる
全世界のスイミングスクールに
浮かんでる手足の癒し
全てのみんなを捨てて歩きはじめる
どこからどこまでの今も美しい
草刈りのあとの空気を毛穴から吸収しながら
ぶれていく
右に
左に