ゆれる
モリマサ公

あらゆるまがりかどの公園の
無人のブランコ
ばかみたいにゴミ箱の中身はちらかったまま
カラスが群れる

夜道切り分けて曇り空は進む
ガラス窓が割れて
流線型で情報が流れ込んでくる
ひきわたしたものとひきかえに

遠い河に流れていく黒い液体のひかり
雑音を交えて呼吸する
常磐道に向かう高速の事故渋滞
ゆれている

神様
野いばら
こまどりとベイビイ
本能に従うパッションで月がにじみながら
時折大地は裂けていろんな意味で本気で泣けてくる


全世界のスイミングスクールに
浮かんでる手足の癒し
全てのみんなを捨てて歩きはじめる
どこからどこまでの今も美しい

草刈りのあとの空気を毛穴から吸収しながら
ぶれていく
右に
左に



自由詩 ゆれる Copyright モリマサ公 2008-07-15 19:40:42
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