希望はいつも闇のなか
千波 一也



希望はいつも闇のなか

ひかりを見つめて
底にある



たとえはぐれてしまっても
上手にわらって
すむように

すべての虚言を
やさしく包み

希望はいつも闇のなか




 傷つきやすい悲しみよ

 ほどかれやすい
 喜びよ

 他人の日々を
 見落としながら
 まもれぬことばが
 ふえてゆく




希望はいつも闇のなか

もっともちかく
最果てにある



愛するべきと闘うべきと
おそれるべきと
親しむべきと

いのちの限りを
輝いて

希望はいつも闇のなか








自由詩 希望はいつも闇のなか Copyright 千波 一也 2008-07-11 17:05:50
notebook Home 戻る  過去 未来