ニコい
ピッピ

ニコい。また来週の風景を見ている「
27号線を横断するパトゥロールカーの青や黄色
それらが一直線になってそごう一階の壁を駆けめぐる。善。
夏でした。木星が光ってプールの水を揺らしました。
絵日記には硫酸をこぼし、焼け爛れた虹色が夏。
クラクションインジUSA。だんだんステップしているよ。もっと」
降下中の恋人たち。夢とウツツの県境を指さして、笑う。27歳
欠けた前歯の隙間が真実を知っていた。目には見えない
もの、それら全てが青く、青く濁って(ブルーハワイ)いったのだった。
切なさは置いていく。両腕をうしろにのばしたら、そのつま先から
蒼や黄色の直線になって荒川と平行に世界を切り刻む。
27つの願い事はそれぞれの季節にそれぞれ分配されて
整数に満たない頼りない怒号が加速装置のついた奥歯で咀嚼される
いわゆるサマー。ぶちん、と電源のボタンを押す。
コンセントから火花。たまやー。掠れていく想い出のUSA。
スモッグが空気。得たものは。ニコい。


自由詩 ニコい Copyright ピッピ 2008-07-07 21:00:06
notebook Home 戻る