雨天
とよっこ

青く澄み切った空が
暗くよどんだ雲に覆われて
雨が降るんだ


なんでこんなに淋しくなるんだろう…
ちょっとだけ
少しだけ
降っているだけなのにね


ぽつぽつ ぽつぽつ
落ちる雨粒の1粒ずつが
まるで悲しみの現れみたい
始めは消えてなくなるけれど、
気付かない間に
水たまりになっているんだ


雲が暗くなるほど
風が強くなるほど
雷が轟く度に
雨は激しく降ってしまう


もっと強くなれたら…


本当は雲の向こう側には
やっぱり変わらずに
青い空が広がっているんだけど
知ってるのに
信じるだけの強さが見つからない


強さが欲しい


どうしたら強くなれるか分からないけれど
だけど何かをしたいから
淋しい気持ちを終わらせたいから
雨が降り切って
上がるまで
じっくり見届けてやろうと思う


雨が上がって
太陽が出てきて
水たまりが
なくなるまで
じっくりとじっくりと
お空を見届けようと思うんだ




自由詩 雨天 Copyright とよっこ 2008-07-04 18:19:04
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