少年は青空が嫌い
快晴
夜中の三時に目を覚まし
仕方がないから何にもしない
グラスに氷を放り込み焼酎注ぐ
不純物は何も要らない
マルボロライトが切れたから
親父のマイルドセブンをちょいと拝借
計算して作られた平均的な退屈な味
アメリカに犯された日本人
夏の朝の訪れは早い
午前四時を過ぎるともうすでに
うっすらと空が白み始める
新聞配達のバイクの音が鳴り響き
それからはあっと言う間に朝が来る
濁った瞳には眩し過ぎる朝の光よ
世界の罪を暴き
私に罰を与え給え
もうそんな年頃でもないけれど
少年はいつだって青空が嫌い