middle of nowhere
衿野果歩

どこでもドアで連れて行ってくれた
あの遊園地はキラキラしていた
回転する庭の隅で
ずっと笑っていられた

どうしたって真ん中へ行けない僕を
君は引っ張ろうとして
踏ん張って赤い顔で
それからちょっと泣いたね

困らせてごめん
ありがとうなんて
とても言えないから

キスした星屑を君に贈る


きっと僕らがめざした場所は
どこでもない場所

忘れられた名前を 君に贈る


自由詩 middle of nowhere Copyright 衿野果歩 2008-06-30 19:36:22
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