睡眠欲
暗闇れもん
薔薇をちぎるのに夢中になって気づいたら朝日でした。
「嘘つきめ」
「はい」
少し焦臭い髪の毛をかきあげながら、枯れた薔薇を差し出した。
彼は、手でいらないというしぐさだけでそれ以上求めない。
興味がそれた空気の流れ。
嵐に私に薔薇に、そしてあの人に帰る。
チャイムの音がする。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
静寂が二人を包み、それ以上何も求めない。
自由詩
睡眠欲
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暗闇れもん
2008-06-25 23:11:20
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