つむじ風
kauzak

綿ぼこりが部屋の片隅で
クルクルと回っている
小さなつむじ風が
部屋の中で起こっている

ふたつ、みっつ、
意志を持って踊るように
寄り添ってクルクルと回る


部屋に吹き込む風が
少し強くなってきた
雨が近づいている予感
あてにはならない予感

小さな奇跡を発見したかのように
仄かな高揚感を感じながら
つむじ風を見ている


自由詩 つむじ風 Copyright kauzak 2008-06-18 00:26:43
notebook Home 戻る