女王の真実
秋也

あの日の、あなたの言葉が刺さった
「やめだ」
私を独りにして去っていった
一緒に 連いて行きたかった
それがどんなに苦痛でも
やがて時は経ち
棘は抜けた
でも、塞がらない
今も癒えない
これからも癒えない
ぽっかり空いて
どくどく血が流れている
あなたの言葉は消えたのに
私やっぱり駄目みたい
だから
「私もやめた」
でも
「始める」
決して塞がらない空白のために
「私が飽きるまで抱き続ける」
可愛い世界の胎児たちを



自由詩 女王の真実 Copyright 秋也 2008-06-15 00:59:36
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