空を飛ぶ蛙
K
蛙はいつもの様に跳んだ
ゲコゲコッ
膨らむ両頬
夏の陽射しは
緑葉のドームを透かし
蛙を照らそうとしていたからだ
ゲコゲコッ
蛙の着地点は空き缶の上だった
それでも蛙はいつもの様に跳んだ
あ、蛙だ とんだよー
子供が叫ぶ声がした
蛙は着地後もまた跳ぶ
空を飛んだかどうかは
蛙が気にするところではない
自由詩
空を飛ぶ蛙
Copyright
K
2008-06-10 00:24:49