流れ星
sui

ひとつの悲しみが
シャボン玉と一緒に消えた
辺りをどんなに見渡しても
答えなんて見つからなかった

雨は降っていなかった
どうせなら夜になる前にと
目を閉じて星を数えた

ひとつふたつと零れ落ちていった
人を好きになるみたいに
誰かの幸せを願うなんて
簡単なことだと思っていた


自由詩 流れ星 Copyright sui 2008-06-04 21:25:17
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