朝についたシミ
唐草フウ

捨てるように なぐり蹴るように
削ぐようにして
落としていっても
それはあなたの  ものだ  よ。


てのひらに集まる
てのひらによせるならば
そう 小さな花びらのやさしさで 
包みたい 露を落とさないようにして

ジレンマも
葛藤も、ドラム式にぶっ込んでみても
ますます縺れるだけだ  よ。

ことばは乾いたり濡れたりして
物持ちのよい主を 探しだす
おはようの時間は、人が動き出す
おはようの時間から、ことばも
空に吸いこまれるか
地面の影にとけこむか


自由詩 朝についたシミ Copyright 唐草フウ 2008-06-04 07:33:21
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