恋愛感情
はるこ


やっぱり、世の中には、(と言うかわたしには)
恋愛感情なんて必要ないと思う。
こんなこと考えるわたし、寂しいひとだなぁ。


報われるか分からないのに、
好きかも分からないのに、
常に頭が支配されて、
正常な判断ができない。

大切なことが他にあるのに、
こんなことにかまけて、相手の動作に一喜一憂する。

なんか滑稽じゃん。


大切なことが他になければ、
めんどくさがりなわたしでも浸れたのだけど
(実際数年前までは恋愛大好き人間だった)
大切なことが他にある今は
こんな感情が邪魔で仕方ない。


妹にしか見られていない自分。
携帯をさわる頻度に感じる彼女の影。

嫌だなぁ、こんなこと考えている自分がいちばん嫌。
自己愛が強いなぁ。



なんでもひとりで決めて、
ほわほわーっとする日常とは違う。
自己完結する世界じゃない。

ひとが求めるのはなんでかなぁ、
でもきっと、ひとりよりふたりが落ち着くし安らぐのね。



わたしはいつもふたりに到達できない。
ふたりになる前に感情にめんどくさくなってしまう。
そんな歳でもないのにわたし、枯れてるなぁ。



こんなこと思わずにいられないのはいつまで経ってもいないせい。

恋愛感情なんて要らない、とか言いながら
受け止めて欲しいと思っている自分のせい。


でも。

期待させておいて
ぺしゃんこな気持ちにさせられるくらいなら、
こんな気持ちははじめから要らない。

やっぱり、要らないって、思ってしまう。


散文(批評随筆小説等) 恋愛感情 Copyright はるこ 2008-05-29 08:37:58
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