『自分よ』
座一



自分よ きみ 恋にへこたれるな
こころざわめく思い もう すぐにでも遠くに行ってしまいそう
好きだってことさえも言えぬまま
旅立つことを見送るの?
そのまま失うことに慣れていくの?
いくら競争相手が強くたって
気持ちあんまりうまく話せそうにもなくたって
この切なさに 負けてしまいそうだって
きみ 自分よ 自分
恋することにへこたれるな


自分よ きみ 走ることにへこたれるな
道が遠くて まだ5分の1しかないところで
ああ、やっぱりダメ 私もうダメだ ギブアップ
そんなふうな そんな自分を許すんじゃない
いつか元気満タンになって もうちょっと行けそう? 私大丈夫?
いくら辛くて泣いたって
いくら足がいたくったって
負けたくない 自分自身に
そうだ 自分よ
走ることにへこたれるな


自分よ きみ 生きることにへこたれるな
何か嫌なことがあったら
すぐに死ぬことを考える
弱い自分 わかるけれども 苦しいって知ってるけれども
一体何で終わらせよう?
切るか 落ちるか 首吊るか
どれにしようと悩むより
ただひたすらに 生きることに真剣で
顔をひっぱたかれてもへこたれない
自分よ 私はきみに
そんな人になって欲しい






自由詩 『自分よ』 Copyright 座一 2008-05-22 02:41:06
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