太陽の瞳 
服部 剛

「 抵抗することに疲れた 」 
そう言い遺してある友は 
自ら世を去った 

思い通りにならない日々の 
不自由な鎖を巻いたまま僕は 
しばらく横になっていた 

ランプの灯りの下 
開いた小説の主人公が 
最終章で語った言葉 

「 99%の絶望と、1%の希望 」 

僕にもできる 
小さいことが
あるかもしれない・・・ 

( 1%の為に、今日を生きる ) 

久しぶりに外へ出て 
停車中の車を横切る 

窓に映る 
小さい太陽と 
目が合った 





自由詩 太陽の瞳  Copyright 服部 剛 2008-05-20 09:10:55
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