鼓動する信号
たもつ

 
夏至、直射する日光の中
未熟な暴力によって踏み潰された草花と
心音だけのその小さな弔い
駐屯していた一個連隊は
原種農場を右に見て南へ進み始める
わたしは網膜に委任状を殴り書きする
そして不在の
瞼になる
 
 


自由詩 鼓動する信号 Copyright たもつ 2008-05-19 20:13:09
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