明日が嫌い
doon


 私は生きているらしかった
 時計が回るのをただじっと見つめて
 ご飯を食べるのも忘れ
 私は下校のチャイムが聞こえるのも忘れ
 泣いてばかりいた日々の中で
 鋭敏な空気の中に孤独を感じて
 一つで居た

 二階から頭を落として飛び降りたかった
 死んでしまって良いと思った
 真っ暗い空の奥で
 太陽なんか何処にもなかった
 それでも
 私は生きているらしかった
 明日がある
 何もない明日がある

 私は生きていたのだろうか
 砕け散った心の中ではいつまでも耳鳴りがしていた
 この傷は今も疼く
 死んでしまえと四半世紀近くを越え
 吸い込むような孤独を求めている

 私は生きているらしかった
 毎日を過ごすだけで それがあった
 明日がある
 無性に死んでしまいたい
 明日がある


自由詩 明日が嫌い Copyright doon 2008-05-16 04:53:07
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