ツカミドコロのない話
Honesty

よく、
「星に手が届きそうな夜」
という表現が使われるが、
そんな光景を想像してみた

「星に手が届く」ための条件は二つある
一つは、手が何万光年という途方もない長さにびよ〜んと伸びること、
もう一つは、手が届きそうな距離まで星が接近してくることである

前者は、もしかすると数千年前に既にその星は消滅していて残像だけが地球に届いていた場合、絶対に手が届かない可能性がある

後者は、肉眼で普段見ることができるような恒星がそこまで接近した場合、恐らく生命は存在できない状態になっているであろう
若しくは地球なんて、跡形も無くなっているに違いない

いずれにしろ限り無く不可能な事で、ましてや「希望の星を掴む」なんて事は、何万光年伸びた手に、さらに星を掴めるほど大きな掌を兼ね備えていないとできない事なのである
若しくは、掌に掴めるほど小さな星を見つけるかであるが、そんなもの最高性能の展望台をもってしても見つける事は不可能である

私の出した結論は「不可能」であるが、もしこれ以外の方法・手段で星に手が届いたり、希望の星を掴んだ人は是非教えてほしい。


散文(批評随筆小説等) ツカミドコロのない話 Copyright Honesty 2008-05-11 23:56:22
notebook Home 戻る  過去 未来