雨戸
たもつ

 
鼓動のように雨戸は共鳴し
残余するものはもう何も無い
火傷の痕は指に育まれ
心の貧しいものだけが
人になることができる
その線をこえてはいけない
黄土色の骨に包まれた肉体
もはやそれは瓦礫
それは言葉
 
 


自由詩 雨戸 Copyright たもつ 2008-05-09 16:00:47
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