外行きの悲しみも選べない
惨めさの靴を履き濡れた外套を羽織り
暗澹の面をつけ町を往く風と逝く
惨めさに塗れた生活だった
これは送ってきたものにしか判らない
想像はいつだって都合よく軽く甘い
なんだってしてるつもりしたつもりのひとたち
紅差す笑顔が明るいね
見るんじゃなくて分かろうとしなけりゃ
いつも遠くの岸から
高き稜丘から
透き通る硝子石を投げてくるだけの
あるいは陽に掲げて悦に入る詩人、詩人、詩人
風車小屋に上等の石臼を持っているという
何を考えてるのか知らないけどまだ
お互いに一つの言葉も交わせてはいない
ぼくらはこんなにもはるかに隔てられている
粘菌が輪郭だけを真似たて、て、手では
掴むことも触れていることも寄り添うこともできない
飲み込むだけ
飲み込むだけ
飲み、こむだけの
口と触手よ
マイノリティー、の響きに酔って
それを自称せんが為に
古典が踏み荒らされる昨今
なのだそうです
ふたりが住む街は明日も晴れ
よかったです
よかったですよね
誰も何も言わない
言っても聞かない
もの
ガタが来ている樫の椅子の黒に頬ずりをして、
猫は音より早く駆けていってしまう
春の風を呼びたくて、戸を開け放していたのがいけなかった?
壊れてしまえばいいのに
感情について書くのは
当分止めにします
偏狂を露見してしまうから
皆曲っているんだとは思う
都合の良い妄想を哲学と勘違いして
酷い青春を送ったから
天邪鬼です
捻くれています
笑うのは筋肉だけ
話すのも会うのも
本当はとても怖い
明るい
あるいは暗い
広い
あるいは蟻の額
まっさら
あるいは繁茂
整然
あるいは乱雑
セクエンス
あるいは独奏
これは比較ではない
見えないものを見えないままに
寧ろ細めた目から見る景色のように霞ませて
おぼろげにするのが現代芸術の仕事
自分の痛みを和らげるための幻想を
人に曝して悦んではいけなかったのに
※馬鹿で物忘れが激しくてそのうえ鈍くて疎いので
メモ帳が手放せない