わがすこやかさ
高島津諦

九や十 短歌を詠まば けらからと 泥濘尽きる 我が健やかさ


噂する障子の陰に潜み立ち耳目を塞ぐ我が健やかさ


仏くれば頭を垂れむ イエスくれば頭を垂れむ 我が健やかさ


眠りよし 書物ゆかしく 飯うまし 慰み悩む 我が健やかさ


細き眼と上がる口角吐息もて 笑顔と感ずる 我が健やかさ


わかあかと日輪照らば 濡れし友忘れて笑めり 我が健やかさ


水底より嵐を眺め凪願うアンコウのような我が健やかさ


嗚呼諸兄! 感嘆せらるばかりなり! 拍手は惜しまぬ我が健やかさ


短歌 わがすこやかさ Copyright 高島津諦 2008-05-06 20:35:51
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