雷雨公園
1486 106

中央の樹が鬼の顔に見えることで有名な雷雨公園

土砂降りの中 何十人もの人達が
傘も差さずに遊んでいる

僕は大きな滑り台の上で
いつまでも順番を待っていた

ふと手すりに電流が走り
次の瞬間 激しい音と共に
雷が子どもに命中した

黒焦げになった子どもを見て
僕は怖くなって逃げ出した
死にたくなくて走り出した

周りが静かなので振り返ってみると
誰もがその場から動かず
冷ややかな目で僕を見つめていた


自由詩 雷雨公園 Copyright 1486 106 2008-05-05 00:18:16
notebook Home 戻る  過去 未来
この文書は以下の文書グループに登録されています。
世にも奇妙な夢物語