葛藤
燕(ツバメ)
繋いだ手は暖かく、
手を離すのは忍びなく、
ただ、その温かさだけを頼りに、
ずっと傍に居続けてきた。
潮時かもしれないと何度も思い、
離れてしまえば楽になれるのかもしれないと悩み、
けれど離す勇気もなく、
ただただその手の温もりだけを頼りに、
今約束していることを全て果たしてしまえば、
もう終わりにしようかと思ったりもするけれど、
一緒にいたいと言う彼の言葉と、
繋いだ手の温もりと柔らかさを頼りに、
わたしはこれからもきっと彼の傍にいることを選ぶだろう。
自由詩
葛藤
Copyright
燕(ツバメ)
2008-04-29 03:22:58