「びょ」の濁点と突破する感じを残しつつ「みょ」と合わせることで
愛らしさを表現する。彼女の喘ぎ声は簡単に言えば「あふん」だけど
正確に言えば最初の「あ」に濁点を一つだけ加えて「ふ」には半分に
割った「ひゅ」を混ぜて「ん」は2文字分に伸ばしてフェードアウト
させる感じ。それでも貴方は「ふ」に潜む鼻っぽさに捕われるから
それが「ふ」であることを確認した上で「ふ」の上の点を重力に引かれる
ように平らやや真ん中凹み気味にすれば少しは伝わり易いと思う。
要はテレビみたいなもんで構築変換再構築のルールから逃れられない
僕の言葉は「テレビは実際より膨らむんだよ」「それはブラウン管のせいだよ」
といった不確かな日常会話と同じように仲間由紀恵を横に並べて
鼻穴の幅を比較することは出来なくて例えばグラビアの下乳とくびれの
黄金律がどれだけフォトショップの荒波に呑まれ角の取れた石であろうと
抜くために必要なものが真実ではない以上、与える僕と受け取る君の間には
想像以上のシミ、ソバカス、弛み皺が隠されていてお互いさまの架け橋
美しく見せたい僕と美しいものを見たい君の平和協定は真実よりも
欲望を重点にして成り立っている。クンニにはもう慣れたかい？

創作したい物語のために構築した世界で起こるそれ以外のことが
好き勝手に主張し始めて例えば魔王を倒す勇者一行の旅400ページは
旅立ち食事排泄睡眠食事排泄睡眠夜ばい失敗強姦服従食事排泄肉欲の日々
排泄睡眠倦怠期における様々なプレイ食事睡眠逃走失敗さらに屈辱的な罰
食事排泄睡眠食事排泄妊娠中絶乱暴生傷排泄食事睡眠食事魔王は倒れ
世界に平和が戻りましためでたしめでたしだ意外と長い１日の中の
どこをピックアップするかは創作者のセンス好み技量に委ねられるが
夜が朝になるまでに必要な８〜１０時間を「夜が開けた」の５文字で
済ませるのは彼らの人権人格を不当に歪める横暴な行為ではないだろうか
同じように我々は文中の「私」＝実在する「私」と思われ易い詩という
創作において実生活を無視したファンタジー、だが全くそれが嘘偽りのない
自分の感情であると匂わせるような独白、心理描写を何の躊躇いもなく
その罪の自覚すらなく行なってはいないだろうかと私は平成20年4月26日
午後17時03分ブレスケアフィルムで口腔に爽やかな刺激を与えながら
今ここに記すこの詩はフィクションです。