錆色の日
ブロッコリーマン

湿ったような乾いたような空気

飛ばされたいくらいまっさらな風が
少しずつ鉛色の街を包む

ベランダに出て君と話す
そうなんだね、と何か分かったふり

暖かい匂い
くらくらと目眩がするほど
弾けた菜の花の黄色

ちら、もう雲が顔を出す
薄い幕が空を覆う
宙にぼやけたようなブルーが舞う

校舎の向こうに真っ赤な太陽が
太陽がゆっくり落ちる

そして途方もない時間をかけて
ゆっくり死に絶えていく

何もかも群青に染まる
見えなくなる

そしてまた、
眩しいのが昇ってきた


自由詩 錆色の日 Copyright ブロッコリーマン 2008-04-22 23:56:11
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