自戒
Honesty

来る日も来る日も、「自分はなんて不幸なんだ」と嘆いていた男は、或る日神様と出会った

「おまえの望みを一つだけ叶えてあげよう。但し、代わりにおまえの一番大切な物をいただく」

男は悩んだ

「いっその事、全てを捨てて生まれ変わろうか」

一年の月日が流れ、男はようやく一つの答えを神様に告げた

「私の大切な物を奪わないで下さい」

男が選んだ答え、つまりそれは『現状維持』であった

一年間悩み抜き、自分の一番大切な物を見つける事が出来たようだ


自由詩 自戒 Copyright Honesty 2008-04-22 23:40:25
notebook Home 戻る  過去 未来