グリッチ
白井陽介
生きると死ぬの境目を生きて
それとは関係のないところで死んでいるのは僕だ
大きな箱と小さな箱
小さな箱を大きな箱に入れて二つとも持ち帰るよ
どこか空っぽだ
空っぽが充満してる
夭逝したミュージシャンたちは
命と引き換えに伝説と安息を手に入れたんだよ
君と僕は両思いなのに
君と僕の愛はカスタムメイドじゃなくてレプリカなんだ
どこかおかしいんだ
でもそれが普通なんだ
まるで死んだ目で僕は
あれもこれも欲しがって
間違った栄光を目指して
流行りの愛を唄うんだ
空っぽの頭で
「なにがおかしいのさ」ってね