一月二十六日
ニシオギユウ

 雪も降ろうかという冷え込みに襲われた あの冬の日
 君は生まれ 私は逝く

 私が最期の吐息を零す頃 君は生まれて初めての光を感じた
 君の表情が忙しく変わるたび 私の為の悲しみは薄れゆくだろう
 けれど間違えてはならない
 私の死は私の為に 君の生は君の為に
 我々は表裏の理の下にあっても お互いの身代わりに成り得はしない

 一月も終わろうかという あの冬の日
 君は生まれ 私は逝く
 君が生まれ 私が逝く


自由詩 一月二十六日 Copyright ニシオギユウ 2008-04-13 14:38:12
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