白い恋人
鎖骨


だんまりとマンネリが張り付いた魂へ
白々しい褒め言葉を上げよう
飴の甘さを雨の冷たさで
お世辞のセメント責め一名様限定フルコース
賢い君は見る間に
怒りやら、僅かにでも乗せられそうになった自らへの羞恥心で
爪先から天辺までがちがちに固まってしまう筈だ
そうしたら、そうしたら君を旋盤に乗せて
30times/secでぶるんぶるん回しながら
頑なな固定観念、フレキシブルでない価値観
君を重く鈍くしているそれらを削ってやるんだ
ゆっくりと、慎重に時間を掛けて
ゴールデンウィークに入る頃には御身は
世俗より逸脱した真白な彫像に変わることだろう
完成したら絹の敷布で優しく包んで
荷馬車で芦ノ湖のコテージまで連れて行く
それから、それからは
実現したら考えるんだ









自由詩 白い恋人 Copyright 鎖骨 2008-04-11 02:19:56
notebook Home 戻る  過去 未来