バレリーナ
山崎 風雅


 胸に染み込む言葉は
 とても暖かで
 いつも頭でかっちの僕の脳を
 愛撫するようです

 特に好きな詩人がいるわけでもなく
 こうして詩を書くような柄でもないのですが
 ただ
 冷えた心を自分で暖めていたいんです
 許されるのでしょうか

 感情だけが人一倍強い僕は
 衝動を抑える言葉を必要とします
 感情を言葉で滑らかにしないと
 ワンルームで凍えてしまいます

 いつか
 いつの日かと思いつつ
 時だけが悪戯に過ぎ
 優しさと思っていたものは
 愛情窃盗常習犯のただのエサになっていただけで
 気付いた時には
 低い天井に立ち上る煙草の煙が滲んでるだけでした

 あぁ あぁ あぁ

 バレリーナ
 おどりーな
 行ったりーな!









自由詩 バレリーナ Copyright 山崎 風雅 2008-04-07 23:46:37
notebook Home 戻る