意識の放浪
udegeuneru

ああ めまいが

涼しい顔してその実
目の前を通り過ぎるもの全部に翻弄されている
それでもまだ発狂してないところを見るに
やはり俺は何も考えていないのかもしれないな
俺は俺自身に尋ねる

どこに行く
どこに行く
どこに行く

遠く路上
佇んでいるのが見える

ある日俺は東京の街をさまよっていた
新宿から新大久保まで
違和感に敏感な人達
親切な若者は道を教えてくれたが
韓国語なので何を言っているか分からない

どこに行こう
どこに行こう
どこに行こう

遠く路上
佇んでいるのが分かる

レーザービームの如く思索の矢が飛び交う
そいつが俺の頭を内からぶち破り
ただ発狂したふりばかりしている
やはり俺は何も考えていないのだろう
俺は俺自身に問う

どこに居る
どこに居る
どこに居る

遠く路上
佇んでいる俺がいる

ああ めまいがする
ああ 涼しい顔して
ああ 発狂する
ああ 飛び交う
ああ ぶち破られる
ああ 立ちすくむ



自由詩 意識の放浪 Copyright udegeuneru 2008-04-05 03:56:33
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