答えなんてないのよ

　赤い砂糖なんかに

どこへ行っても甘いといわれる
彼女の抱く塩っ辛い悲しみは
いつも甘い砂糖の味がする

甘くて
強くなれない甘い命

彼女は口に
貴方の疲れを癒して
風の中に帰っていく


ふんわり
　　ふんわり

形にならない、二つの笑顔残せない笑顔


喜びは伝染して
悲しみは一つ
空へ舞い上がる


　砂糖に食べられる以外に生き方なんて、最初からないのよ

貴方はやさしいキスをする

仮面の奥の悲しみを知らず

ひたすらに優しい彼女に
私達は一生分の恋をした

子供の笑顔の中で
君はひっそりと息継ぎを始めた

　こんぺーとー
　　　こんぺーとー
今もこだます彼女を呼ぶ声