山崎 風雅


 零れ落ちた想いが過ちのシミを残す
 責める人ばかりで
 生きていく資格が奪われていくようだ
  
 人はそんなに強くない
 独りで生きていくにはこの社会は冷た過ぎて
 いつか心は凍死するだろう

 垣間見た快楽の中に救いを求めても
 虚しさばかりが募る
 
 気休めの言葉なんてすぐ冷めてしまう
 本当の暖かな想いしか
 この胸には届かない
 僕はそんなにお馬鹿じゃない
 
 立ちあがらないこと
 あきらめることが一番の罪
 
 心無い人が住む街
 その街に咲く桜
 桜がどれだけ冬の寒さに耐え忍んで
 この春にみごとに咲き誇っているか
 絶望を乗り越えた人にしか分からないんだろう

 
 だから桜の美しさは胸元まで迫るんだ





自由詩Copyright 山崎 風雅 2008-04-03 19:48:10
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