二体の裸殺
秋也
裸と裸で
向き合って
ゆっくり
互いに
歩を進めた
どちらかが手を伸ばして
引かれて
互いに絡め合い
傾れこめばいいものを
手が出ない
食べられそうで
恐くなって
固まって
だから
困って笑って
今日はやめた
背も向けられず
ずっと裸で向き合ったまま
自由詩
二体の裸殺
Copyright
秋也
2008-03-29 03:22:43