薄い膜、の幕
宵色
薄っぺらい夢を宝石のように抱きかかえて
空虚な真白さに目は眩む
振り返ればそこに横たわっているような気がして
そこに居たのは誰だったのか
人に会わなければ理性は保たれるか?
否、現実が夢に近づいて人間を無くしてゆく
意味も持たない薄い薄い
幕のような(膜のような)妄想に煽られて
沈んでゆきます
自由詩
薄い膜、の幕
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宵色
2008-03-26 22:15:08