ほしをみにいこう
たりぽん(大理 奔)


いつも同じものを追い求めていると
歩行者天国で迷子になってしまう
だから、星を見に行こう

道をさがすのは、やめようか
船乗りのように六分儀とコンパスだけで
最初の一歩、方向を決めてみよう

ほしをみて居場所を知る
そこだってきっとほしだ
空に一番近いクニもそこにある

銀色の篝火は邪魔だね、それを正義と信じる火は
そんなもので照らさなくても
鳥は、あの山を季節と一緒に飛び越えてくる

だれの土地だとか、そんなことじゃないんだ
生きたいように、生きていく。
祈りは博物館に飾るものじゃないから。

ほしをみにいこう
そらにいちばんちかい祈りの場所へ
道に甘えるのはやめて
岩の砂漠に帆を上げる

たどりつけなくたっていいさ
たどり着こうとすることが
私が生きていくということだから
君と生きていくということだから


自由詩 ほしをみにいこう Copyright たりぽん(大理 奔) 2008-03-26 00:19:32
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