おとうしゃん
小川 葉

おとうしゃん、おとうしゃん
三歳の息子が僕を呼ぶ

お父さん。

一瞬
低い声で
青年の眼差しを見た

もう彼の大人は
目覚めはじめてるのかもしれない

おとうしゃん、おとうしゃん

好きな女でも出来たのか
それとも家を出て行くのか


自由詩 おとうしゃん Copyright 小川 葉 2008-03-21 15:53:42
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