わたし歴史館
こゆり

今まで歩いてきた道のりは
華々しいことなんか
なんにもなくて

ずっと思い描いていた
理想の自分
それは、もっと


でも
そうやって歩いてきた道のりが
わたしそのものなんだ、と
ようやく気付く

その道のりを
確認しながら
また一歩


目指す場所は
これからも変わらない
だけどその幾通りもの
道のりを
迷いながら
笑いながら
哀しみながら


出会ってきた人たちを
これから出会う人たちを
大切にして
わたしの歴史に
名前を残す

その場所に
一歩でも近づくために


    *


理想の自分に
近かったから
あなたを
好きになったのかな

跡、だけでも
わたしの歴史に
忘れないよう
記して


自由詩 わたし歴史館 Copyright こゆり 2008-03-21 11:37:10
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