【短歌祭参加作品】第一話たましいリセット水たまり新しい笛さようなら着
本木はじめ
リセットと書かれたインターフォンを押す顔も知らない恋人の笑み
はじまってしまう毎朝第一話今日も繰り返しましょう昨日
着実に春は予感を追い越して気づけば葉桜ばかりの恋路
空をかき混ぜる方法見つけたと春の水たまりの中はしゃぐ
笛の音に導かれるまま森へゆくあなたのゆびとくちを探しに
さようならいづれ廃墟となる駅で微笑む記憶喪失の薔薇
懐かしいいつかの誰かのおさがりのたましい抱え歩みだす春
短歌
【短歌祭参加作品】第一話たましいリセット水たまり新しい笛さようなら着
Copyright
本木はじめ
2008-03-21 01:49:34