春の夜に
吉岡ペペロ

まだ木蓮の蕾はろうそくのようだ

満員電車をおりて駅からでると汗は

まだ浅い闇の風に体臭をうすく匂わせた

いとなみはやわらかに撫でられている


爽やかな夜に

春の夜に

外灯は新緑のような新鮮さで

春の夜に

爽やかな夜に


まだ木蓮の蕾はろうそくのようだ

満員電車をおりて駅からでると汗は

まだ浅い闇の風に体臭をうすく匂わせた

いとなみはやわらかに撫でられている


自由詩 春の夜に Copyright 吉岡ペペロ 2008-03-18 22:39:24
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