しゅんせつ
唐草フウ

(天井の氷がひび割れた
 その底の底に わたしがいる 息吹きだけは浮き 消えて
 それまでの距離には かなしみが詰まって
 砂となって流れ 降る)


深いところでお会いしましょう
眠れない扉を寝せたあと
必然な答えのあるところで落ち合い

時間さえ見えないのに
どんなに掘り返しても
過去に会えない

深いところで持ち寄りましょう
夜には見えない
朝の成分を
流れれば 熱の雨になる、なみだを



まつげの
ふれあうその奥で
呼吸を楽に抱いて
胸に手を当ててみる と
愛があるから 残っているから
すべてを捨てられないのは
どこにいても
声が 声はあるから



深いところで呼ぶ 声は
朝のにおいがして










自由詩 しゅんせつ Copyright 唐草フウ 2008-03-18 19:11:08
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