春先の痙攣
しめじ

青い空に瑠璃ガラスを並べた春先

痙攣する舌先に触れたあなたのアネモネは赤い

涙よ

茫洋とした白い耳

風の上に流れる青いガラス細工の破片

太陽の下の蝋燭

蟻の死骸

横断歩道の上の赤い靴

踏みつけられた花びら

春の風が吹いている


自由詩 春先の痙攣 Copyright しめじ 2008-03-18 12:53:24
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