【短歌祭参加作品】肺病み
しろいろ


重なった指、ブラインドから漏れた光、第一話、春、終わりの始まり、


さようならカシオのG−SHOCKカシオ以外のG−SHOCK君以外の僕


着席のベルは空襲警報みたい、みんな笑ってるね、死んじゃうのに


僕は魚、そしてこの狭い水たまりで、纏った鱗に隔てられている、


ここを押せばデータリセットされまして羊になります(牙はあります)


白線の外側で聞く警笛がとてもきれいで少し目を閉じた


肺を病んで息もできずにキスしたね)(たましいなんて、ひとつでよかった





短歌 【短歌祭参加作品】肺病み Copyright しろいろ 2008-03-17 16:35:46
notebook Home