卒業の唄
吉岡ペペロ

このごろ

冬の匂いがしなくなった

サクラ咲くまえに

中途半端にするさよなら

声もかけずに

いいと思ったひと

どこかでまた会うような

そんな気持ち

せつなく見つめていた


彼女が教室のまえで待っていた

ボタンちぎって

仲間たちとはやしあった

ここからいなくなるだけさ

そうなんだ

どんな道歩いてゆけるのかな


このごろ

冬の匂いがしなくなった

サクラ咲くまえに

中途半端にするさよなら

声もかけずに

いいと思ったひと

どこかでまた会うような

そんな気持ち

せつなく見つめていた


自由詩 卒業の唄 Copyright 吉岡ペペロ 2008-03-17 15:12:15
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