春の夜に
beebee



きょうもまた
独り、
みなの寝静まった寮に
幼児の瞳を輝かし、
いじけた手足を伸ばす時、
心は嵐の後の
蜘蛛の巣のように、
暗く重たいものを抱えている。
糸を引き、
雨雫が私の心を闇につなぎとめる。
春の夜に。



自由詩 春の夜に Copyright beebee 2008-03-15 00:26:19
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純情詩集