そして繰りかえす
鎖骨
言い過ぎないあなたが憧れだ
長いこと身一つでやってきたから気づいているし弁えている
野暮なことはしない触れすぎない離れすぎない
余計な口を利かずに働いて食べて偶に飲んで
自分が満たされるために鍵盤を叩きあるいは指板を走ってきたあなた
年季の入った一張羅と
常に懐に忍ばせている詩集
それと似たものにあなたはなりたいのだろう
(
理解
することをおそれ
てうわべを漂って
いる私の詩性
名ばかりの
)
誰にも触れられたくないくせに
こんなことするんだよ
あまのじゃくなのかい
もう倦むこともないだろうと
思うけれども
見捨ててしまえ
捨ててしまって
ください
ね
自由詩
そして繰りかえす
Copyright
鎖骨
2008-03-04 20:19:07
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