うれしみ
乱太郎

君に明日会えるのが
楽しみ
で そりゃもう
君に明日会ったら
嬉しみ
で そりゃもう

なんて
どうして言えないの

楽しい
にミを着せて
嬉しい
は裸のまま

うっ 寒い
悲しみよりも
寂しみ
と感じてみたい

うれしい
は大人になりきっていないの?
そのミは
未だ熟していないの?

君はだいぶ前に成人式を終えて
振り袖姿が懐かしい
あのとき
僕はうれしみで一杯でした

うれしみだって
着物姿がお似合いかもしれないのに

うれしみの味
僕は知っている
楽しい味なんて知らないが
塩胡椒が少々の
涙がこぼれそうな
うれしみ

君が僕のために作ってくれた
初めての
味噌汁とご飯と漬物
うれしみで
お腹はいっぱいに


今夜
悲しみを乗り越えて

流星群になって
うれしみは
君と一緒に
僕の頭上に降り注いでいる


自由詩 うれしみ Copyright 乱太郎 2008-03-04 19:57:36
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