わた・し
高島津諦
私の詩は頭で考えすぎているという
言われて見ればその通りで
反論をする気も起きない
ぐちゃぐちゃと脳髄だけで思考をこねくり回していて
決定的に体感覚が欠けている
だがそれでいい
私はそれでいい
今はそれでいい
論理をこねてやる
屁理屈を叩いてやる
その中で私の鈍い頭が作ってしまう論理の隙間
そこに誰かの思想が入る余地がある
それがつまり詩情ってやつじゃあないか
美しい言葉はいらない
難しい言葉もいらない
伝わる言葉がほしい
ただ わたし を伝えたい
自由詩
わた・し
Copyright
高島津諦
2008-02-23 18:57:58